WOOD VISION
木材の非破壊検査

木材内部の節や割れ、強度の情報は見栄えだけでなく安全性にも大きな影響を与えます。これらを事前に検知する電磁波非破壊検査システムにより、 不良の位置を事前に取得することで生産効率と歩留まりの向上が可能になります。

内部を「見える化」

木材に対して透過性が高い特殊な電磁波を用いることで、内部構造を非破壊で詳細に計測します。
節や密度の違いなどの不均一性を高解像度で捉え、直径3ミリの小さな節や割れの検出を可能にしました。
木材の定量的な計測を可能にする新しい技術として特許出願しています。

導入による効果

従来の検査では、加工工程の後半で内部の節や割れが発覚し、多くの材料ロスが生じるケースがあります。
電磁波非破壊検査システムを導入すると、加工前に木材内部の欠陥を事前に検出可能となり、生産効率や品質が大幅に向上します。
家具メーカーの事例では、歩留まり率が10%以上改善され、年間で数千万円規模の利益につながる効果が期待されています。

新たな木材品質評価

SAKIYAのミリ波を用いた電磁波検査技術は、他社の画像解析やX線、打診法と比較して、
非接触かつ非破壊で、精度とコストのバランスに優れています。
また現在、建材メーカーと連携し、木材の電磁波透視によって得られる密度分布から
強度を推定する手法や、再利用材の評価方法を確立するための研究開発を進めており、
木材資源の有効活用に向けた新たな品質評価の基準づくりに取り組んでいます。